熱中症について

 夏休みに入り、野外の活動も増えることと思います。
今回は、その夏の野外活動で、特に気を付けなければいけない『熱中症』についてお話しします。

【熱中症とは、、、】
 熱中症とは暑熱環境によって生じる障害の総称です。 いくつかの病型がありますが、重症な病型である『熱射病』は死亡することもある危険な状態です。また、それほど高くない気温(25~30℃)でも、湿度が高い場合は注意が必要です。

【症状】
 「めまいや顔のほてり」、「筋肉のけいれん」、「体のだるさや吐き気」、「汗のかきかたの異常」といった症状がでたら、熱中症のサインです。すぐに対応するようにしましょう。

【温度】
 熱中症の危険性を示す指標に、暑さ指数(WBGT)がありますが、これは ①湿度 ②日射・輻射 ③気温の3つを取り入れた指標となります。

《運動に関する指針として》
・WBGT 25~28℃  気温(参考)28~31℃ では「警戒」
・WBGT 28~31℃  気温(参考)31~35℃ では「厳重警戒」
・WBGT 31℃以上  気温(参考)35℃以上 では「原則中止」

 WBGTは環境省の「熱中症予防情報サイト」で調べることもできます。調べられない場合は気温を参考にしますが、湿度や直射日光で変わってきますので、少し気温が低くても、湿度が高い、日が照っている、という場合は注意しましょう。

【予防】
①体温を上げすぎない
帽子などをかぶって直射日光を避けるようにしましょう。また衣服は速乾性、吸水性に優れたものを身につけましょう。 冷却グッズを使用するのも効果的です。

②水分補給
15~30分ごとにガブ飲みせず、塩分や糖分が含まれているものを取りましょう。のどが渇いている状態は、すでに体水 分が足りなくなってしまっているので、こまめに水分を取るようにしてください。

③熱中症にならない体づくり
外で運動することがあまり無いにも関わらず、急に暑い場所で激しい運動をすると危険です。日ごろから運動して暑さに も慣れるようにしましょう。また、睡眠不足の場合も熱中症になりやすいので気を付けましょう。

【熱中症になってしまったら】
①体温を下げる
クーラーが効いた涼しい場所に移動しましょう。そのような場所がない場合には、風通りの良い日陰に移動しましょう。 また、衣服を脱がしたり、緩めたりして体温を逃がすようにしてください。脇の下や足の付け根には表面に大きな血管が 通っているで、その部分に氷枕や保冷剤を当てるようにしましょう。うちわであおいで風を送ることも大切です。

②水分補給
塩分や糖分が含まれている水分を取らせましょう。嘔吐していたり意識がない場合は、誤って気道に入る危険性があるの で無理に飲ませないようにしましょう。

※水分補給について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

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