習い事は何がいい?

最近、保護者の方に「習い事は何がいいですか?」という質問をよく受けます。この答えは、とてもシンプルなのですが複雑でもあるのです。世の中には多種多様な『習い事』がありますが、今回はひとまず『種目の選択』や『神経発達』、『臨界期』といったことには触れず、単純に『習い事』を選ぶ判断基準を私なりに述べてみたいと思います。

まず一番大切なことは、子ども自身が『やりたいか、好きかどうか』です。これは習い事のみならず、大体の行動においても言えることですが、「やらされている」と感じると、子供は積極的に行動することが難しくなってきますので、まずは、『子ども自身が興味を持てるかどうか』ということが大きな要因の一つと言えます。答えがシンプルだといった理由はここにあります。

しかし、単純に子どもが「やりたい」といった事を何でもさせていればいいのかと言えばそう簡単なものでもなく、保護者の意向や、時間、経済的な問題などを考えると、手当たり次第習い事をさせるのは難しい場合もありますので、どうしても選択する必要がでてくるでしょう。
しかも習い始めたのはいいものの、すぐに「やめたい」と言い出すこともよくあることです。子どもの興味は「友達が通っているから」「テレビでみたから」という軽い気持ちでやりたくなることも多いので、色々経験させて合うものを探すという手段もあれば、「一度やり始めたら途中で投げ出すのは良くない」という家庭の方針であれば、『本当にやりたいか』を見極めたり、目標や区切りを設定する必要性があるかもしれません。

じゃあ、結局『習い事』を選ぶ判断基準は何?ということになるのですが、『好きかどうか』ということと同等か、ともすれば、それ以上に重要なのは『指導者の質』です。
では良い指導者とは何なのでしょうか?ー『子どもの成長を考えているか』『教え方が上手いか』『そのジャンルのエキスパートかどうか(常に自己研鑽している)』という土台はもちろんですが、それに加え、『子どもの気持ちをのせることができるか』ということが指導者を見極める判断材料の大きな要因になると私は考えています。指導者次第で『好きだったのに嫌い』になったり、はたまた『嫌いだったのに好き』になったりもします。
しかし一見しただけで『良い指導者』を選ぶのは本当に難しいことだと思います。一回の『体験』だけですべて分かる訳でもありませんし相性というものもあります。万人に対して良い指導者というのは、もしかするといないのかもしれません。私自身、指導者としていつもその点を意識しているのにもかかわらず、うまくいかないことはしょっちゅうあります。

したがって、子どもが「やりたい」といった事があれば、本人がどの程度「やりたい」ことなのか。またそのジャンルの教室を選ぶ選択肢があるのであれば、『良い指導者』がいるのかを調べる。あとは、その教室に通うことができる条件が整っているのかをバランスよく考えて選択するのが良いでしょう。

私達もまだまだ指導者として未熟ですが、「ARPSには良い指導者がいるよ」と言ってもらえるように、 スタッフ一同努力していきたいと思います。

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