シューズの選び方

今回はシューズの選び方について書きたいと思います。というのも、体育館で運動するBasicクラスを開講したことで、「体育館シューズはどんなものがいいですか?」という質問を受けたからです。
一口に「靴」と言っても種類によって機能が全く違い、年齢や使用目的によっても靴を選ぶ基準が変わってきますので、参考にしていただければと思います。

【足の指が自由に動かせる】
子どもは地面をつかむようにして歩きますので、足の指を自由に動かせることが大切です。また足の甲の高さが調節できるように、紐靴か、小さな子どもで紐靴が無い場合はマジックテープで止められるものを選びましょう。

【足の本来の動きを制限しない】
ソールやアッパー部分が硬すぎる靴は、足の動きを制限してしまい、正常な足の発達を阻害する可能性があります。
アッパー部分は適度に柔らかく、ソールに弾力があり、歩いた時に足が曲がる位置で靴も曲がるものを選びましょう。

【通気性が良い】
通気性が悪い靴であれば雑菌が繁殖しやすくなり、汗でムレた皮膚は傷つきやすいので、菌に感染したり化膿する可能性があります。

【サイズ】
かかとをしっかり詰めて履いたときに、つま先に5mmほどの余裕があるものを選びましょう。そのためには、子どもの足のサイズをしっかりと把握することが大切です。足は個人差も大きいので、「足長」「足幅」「足囲」も知っておき、靴を買う前は必ずサイズを測定しましょう。

【必ず試し履きをする】
メーカーや靴の種類によっても形やサイズが違いますので、必ず試し履きをすることが重要です。履いてもいない靴をインターネットで買うのは避けた方がよいでしょう。子どもの足はみるみる大きくなり、すぐに靴が小さくなることもありますので、3ヶ月おきに確認しましょう。

【間違った選び方】
デザインやカラーだけで選ぶのは避けましょう。また軽すぎる靴もソール部分が薄過ぎる場合があります。仮に軽くてもある程度衝撃を吸収できるようになっているものを選びましょう。

【専用のスポーツシューズを選ぶ】
定期的に同じスポーツをする人の場合は専用のスポーツシューズを選ばなくてはなりません。また特定のスポーツをしない場合でも、小学生くらいの子どもは体重も重くなり、足や靴にかかる負担も大きくなります。遊ぶ時は走ったり、跳んだり、急に止まったりと、動きが多岐に渡りますので、そのような場合は多様な動きをするスポーツの専用シューズを選ぶのが良いでしょう。外であればテニスやサッカーシューズ(スパイクではなくトレーニング用)、体育館であればバスケットボール、バドミントン、フットサルシューズなどがお薦めです。ただしランニングシューズに関しては、まっすぐ走る用に作られていますので、横方向への安定性には欠けます。したがってランニングシューズを遊び用や体育館シューズにするのは避けた方が良いでしょう。

子どもの靴選びはとても難しいと思います。「すぐ履けなくなるからちょっと大きいサイズにしておこう」「すぐにボロボロになるから安いのを選ぼう」となってしまいがちです。しかし間違ったシューズ選びは正常な足の成長を阻害したり、怪我につながりますので慎重に選んであげてください。
またソールの減り方が偏っている場合、歩き方の不具合の発見につながりますので、普段から靴をチェックしてあげるとよいでしょう。

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