これからの時代に身につけておきたいこと

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、外出や人と接することを避けなければならないこの期間だけを切り取れば不便を強いられているように感じますが、考え方を変えれば、新たな価値観や生活スタイルへの転換期と捉えることができます。このような状況でもインターネットが発達している現代では、情報収集や買い物にいたるまで家庭内で完結出来るという事は、不幸中の幸いと言えるのではないでしょうか。

 欲しいと思った情報は、YouTubeなどの動画やブログから得られることはもちろん、論文でさえも簡単に閲覧することができます。世界中の有識者の話が家の中で聞け、知識などの情報は自ら得ようと思えば比較的簡単に手に入るようになり、たくさんの知識を持っているという事に対する価値は以前に比べて低くなったというのは間違いないでしょう。ではこれからの時代に身につけたい能力とはなんでしょうか。

それは「実行する力」だと私は思います。

 「こうしたらできる」という情報はあふれている、しかしその情報を得たからと言って「できた」という事にはつながりません。「やり方はわかる」と「できた」という事はイコールではないからです。

 そして、この力を身につけるためにまず必要なことは「やってみたい」と思う好奇心、「どうすればできるか調べる」リサーチ力、「自分ならできる」と思う自己効力感、そして「出来るまでやる」という継続力が大切だと思うのです。

 「先生の勝手にチャレンジ」では私はダンスにしてもゴルフリフティングにしてもまず「やってみたい」と思いました。ゴルフリフティングにおいてはゴルフをしない私には「どれくらいの期間で出来るか」は正直はっきりとはわかりませんでしたが、「自分ならやれるし、できるまで練習すればいいだけの事だ」と自分を納得させました。
 
 もちろん私は様々な運動経験を積んでいるので成功までの予測は立てやすいのですが、だからと言って「テツイ先生だからできるんでしょ」と思うのは早計です。「誰々だからできる」という思考は、逆を言えば「自分にはできない」と置き換えることができてしまうからです。

 子ども達にはこれからたくさんの経験を積む時間とチャンスがあります。最初は下手で当たり前、すぐに出来なくてもいい、人と比べなくてもいい、最後に出来るようになりさえすればいいのです。その為にはたくさんの成功体験とその機会、また周りの大人の温かく見守る目が必要なのだと思います。

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