自分は大切な存在

 前号コラムで“「自分はできる」を育てよう”というタイトルで自己効力感について書きました。今回は自己効力感との関連性も高く、とてもよく似た言葉の「自己肯定感」について書きたいと思います。

 自己肯定感とは、「ありのままの自分を認め受け入れる」ことで、自分自身の存在そのものに対する評価です。つまり自己肯定感が高いと「自分の事が好きだ」と思う事ができるのです。
 
 自己肯定感が高い子は

・他人を尊重できる
・感情のコントロールができる
・ポジティブでプラス思考
・チャレンジ精神がある
・幸福度が高い

などの特徴があり、逆に自己肯定感が低い子は、褒められても喜ばなかったり、怒られたら自分をせめてすごく落ち込んだり、挑戦する事を嫌がったりします。

 自己肯定感を高めるには「褒める」事が大切だと言われています。褒める事は「条件褒め」と「無条件褒め」の2つがあります。

 “条件褒め”は子どもが頑張った時に「よくがんばったね」と言った努力や成果について褒める事なのですが、この条件褒めだけではうまく自己肯定感は育まれません。
 “無条件褒め”は「あなたのが大好きだよ」や「生まれてきてくれてありがとう」といった、子どもの存在自体を褒める事なのですが、この親の無条件の愛情が自己肯定感を育むのです。

 逆に自己肯定感を下げてしまう親の行動は

・子どもの話を聞かない
・親が子どもの行動を決定する
・子どもの挑戦を結果でしか判断しない
・必要以上に厳しくしつけをする

などですが、書いている私自身も自分の子育てに関してハッとする部分があります。
 
 本来、親が願うのは子どもの幸せのはずです。しかし親が考える幸せを押し付けるのではなく、子どもが自分自身で「幸せだ」と思えるようなサポートができる親でいたいものですね。

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