「ARPS」に込められた想い

 今回はARPSという教室に込められた想いについて書きたいと思います。

 ARPSは「ALL ROUND PLAYERS」の頭文字を取ったもので、「何でもこいのプレーヤー」という意味なのですが、「一流選手を育てたい」というだけの教室ではありません。

 スポーツや運動は、努力と成果がとてもわかりやすく見えるジャンルだと思います。そして努力が成果に繋がっていく経験をたくさん積むことで「自分はできる」という自己効力感が養われていきます。生きていく上でこの自信を持つことはとても大切で、新しいことにチャレンジするきっかけとなります。
 
 「挑戦なくして成功はなし」という言葉があるように、チャレンジを続けることでまた成功を呼び込み、また新しいチャレンジにつながるというルーティンが出来上がります。
 しかしいくら言葉で「チャレンジしよう」と言っても、「嫌い」と思っていれば行動を起こすこと自体が難しくなります。

 したがって、ARPSのレッスンは出来るだけ遊びのような、子ども達の「楽しい」「好きだ」を引き出せるような内容をいつも考えています。
 また少し難しいことがあれば「すぐにできなくてもいいよ。できるまで続けたらいいだけだから」とよく言いますが、目先の失敗に囚われず、「チャレンジしているうちは失敗ではなく諦めてしまった時が失敗なんだ」とチャレンジすることに前向きになってもらいたいとも思っています。

 人生の「楽しい」「好き」の選択肢を増やすことは何もスポーツだけに限ったことではありません。アートや勉強など、どんなことでも養うことができます。しかし「自分はできる」という自己効力感の土台がなければ何も行動できなくなってしまうことは共通していると思います。そしてARPSでは、この自己効力感をスポーツのジャンルで育てようとしているのです。

 偉そうに語っていますが、私自身は何度も道を外れそうになり自慢できるような生き方はしませんでした。しかしスポーツをやって経験してきたことや、それを介して出会った人達に何とか修正され今に至っています。
 だから子ども達にもスポーツや運動によって少しでも「幸せに生きる力」を身につけてもらえれば、ARPSが存在している意味があるのではないかと考えています。

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